外耳炎とは、耳介(外側に出ている耳)と鼓膜までの外耳道を合わせた外耳(耳と耳の穴)に炎症が生じる病気のことです。
外耳炎の原因は、中耳炎と同様に細菌や真菌(カビ)、ウイルスの侵入・感染です。
耳かきのし過ぎなどによって外耳道に傷が付いていたり、また不規則な生活などのために体の抵抗力が落ちていたりすると、発症する可能性が高くなります。真菌によるものは長期化する傾向があり、注意が必要です。

外耳炎の症状

外耳炎の症状としては、強い耳の痛みと痒みが挙げられます。
症状が進行すると、耳だれが出るようになります。
外耳道が炎症を起こして腫れ上がると、聴力の低下を招くこともあります。

また、耳におできが生じる「限局性外耳炎」(耳せつ)では、おできが破れると膿と血液が出ることもあります。
また、外耳炎と中耳炎は発症の原因が同じため、治療せずに放置していた外耳炎が中耳炎に進展するケースも時に見受けられます。

外耳炎の治療

「耳かきをし過ぎない」ことが一番大事です。耳かきが外耳炎の原因にも悪化につながります。局所への点耳薬投与、軟膏塗布などを行います。
原因が細菌なのか真菌なのかによって治療法が変わってきたりもしますので、耳だれの細菌培養検査などを行って原因を特定する場合もあります。