鼻と耳は「耳管」という細い通り道で繋がっており、通常はほぼ塞がったような状態になっていますが、つばを飲み込むと一瞬開きます。みなさんも電車がトンネルに入った時やエレベーターに乗った時などに耳が詰まった感じになり、つばを飲み込むと治るという経験をしたことがあるのではないでしょうか。
耳管狭窄症
耳管狭窄症は、この管が塞ぎっぱなしになった状態のことで、原因は滲出性中耳炎、風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻の炎症など様々です。
耳管開放症
一方、耳管が開きっぱなしになった状態を耳管開放症と言います。こちらは体重減少、顎関節症、妊娠、ストレスなどが原因で発症することが多い傾向にあります。
症状
耳管狭窄症と耳管開放症は、症状が非常に似ています。
主な症状
- 自分の声が響いて聞こえる
- 耳が詰まった感じがする
- 呼吸する時の音が聞こえる
- トンネルの中で話しているような感じがする
- 自分の声の音量を調整しづらい
- 耳鳴りがする
検査と治療
これらの2つの病気は、症状は似ていますが原因と治療法は異なります。そのため、まずは的確な診断が何よりも重要です。
当院では、問診と顕微鏡を用いた検査や耳管通気による通気度合いなどから診断しています。
耳管狭窄症と耳管開放症はそれぞれ治療法は異なります。