コロナウイルス感染より怖いもの

日本赤十字社の「ウイルスの次にやってくるもの」という動画を見ました。
新型コロナウイルスの情報をインターネットや人の噂で聞き、未知のモノを怖れ、感染者を怖れ、必要以上に怖れたために、未確定の情報を拡散し、感染源を予想し、中傷し、非難する。

思い返すと自分も近い感情を持っていたことに気づきました。
今まではインターネットや知人からの不確かな情報を診療に持ち出す患者さんに注意していた側なのに、未知のモノに対しては、その不確かな情報を受け入れてしまっていました。

昨年末からこの連休は年老いた父親の念願であった三陸鉄道の旅に連れて行ってあげる計画を立てていました。東北の列車の運休が決まるまではあきらめきれずにいましたが、
今はすべてキャンセルしてすっきりしました。

自分は大丈夫、と思っていても、
もし高齢の父親が感染して命にかかわる状態となってしまったら、
楽しいことをしたいという少しの欲求を抑えられなかったことで一生後悔する可能性を考えると、
今は家にいる、その選択は間違っていないはず。
そこには何も恐れるモノはありません。