夏といえば、プ-ルや海ですが。

 夏といえば、プ-ルや海などが楽しみの季節です。
既に学校の授業でも水泳の時間が始まっている所も有ると思います。
泳いだ後やシャワー後、耳に水が入ってしまうと、綿棒や指を入れて、水を取ろうと奮闘した記憶がどなたにもあると思います。確かに、耳の中でゴロゴロ音がするのは気持ちが悪いものですが、耳に水が入ったからといって直ぐに耳の病気になる訳ではありません。

かえって必死に水を取ろうと頑張った結果、耳の中に傷をつけて耳が痛いと来院される方が多々いらっしゃいます。
これが外耳炎というものです。

耳掻きでは無く綿棒でも繰り返し使用することで、知らず知らずの内に耳の内側の皮膚(外耳道)に傷をつけてしまいます。ここから感染を起こしてしまうのが外耳炎です。聞こえ方が変、痒い、痛い、水が出る等の症状が出てきます。

慢性中耳炎がある人でもなければ、耳に水が入って中耳炎になる!というのは間違いで、むしろ外耳炎になる可能性があるのです。
お風呂やプール後に過度な耳そうじが癖になっている方はご用心ください。

 一方中耳炎の方は、鼻から入った水が耳管という耳と鼻の奥につながる管を通して中耳に進入し発症することがあります。

特に風邪気味で鼻がグスグスしている時などは注意が必要です。
鼻がグズグズの中でも、濃い鼻汁が出たり頭痛がする時に水泳をするのは更に中耳炎になる危険があります。

濃い鼻汁が出る、鼻がひどくつまる、頭が痛む、朝起きた時に痰がからむ、頬の奥が重い、奥歯がうずく。これらはいずれも副鼻腔炎の症状です。
この状態で水泳をすると中耳炎を引き起こす事が間々ありますし、放置して副鼻腔炎を慢性化させてしまうと中々治らなくなってしまい、副鼻腔に鼻汁がたまってしまう蓄膿症にしてしまうとやっかいな事になります。

きちんと治してから水泳を楽しみましょう。